STEP1 52-53

会話で覚えよう・漢字の読み方いろいろ

(9)今月の漢字:「上(ジョウ、ショウ、うえ、うわ、かみ、のぼる、あげる)     

「下(カ、ゲ、した、しも、もと、くだる、おろす、さげる)」
形容詞「上手(じょうず)だ」「下手(へた)だ」は技術の優劣を意味します。「上手(うわて)に出る」は「相手より自分が上だ、という態度をとること」で、その反対は「下手(したて)に出る」といいます。また、客席から見て舞台の右側を「上手(かみて)」、左側を「下手(しもて)」と呼びます。


partA

○社員旅行の下見
A、B:同僚の女性、幹事

A:来週、旅行の下見(したみ)に行かなきゃね。
B:ついでに有給も使って、ゆっくり遊んで来ようか?
A:そうできればいいけど。
B:無理よね…中旬は忙しいから。上旬(じょうじゅん)か
下旬(げじゅん)ならよかったのにね。
A:いいじゃない。
海を見下(みお)ろす素敵な旅館らしいし。
B:そうね。


○キャンプに来て

A、B:男友達同士

A:この辺でテントを張ろうか。
B:ここは川下(かわしも)だから、もう少し
川を上(のぼ)ってみようよ。
A:えー、まだ歩くのか?
B:川上(かわかみ)は、水がきれいだよ。
A:やっと腰を下(お)ろせると思ったのに。ふう!
B:普段から下半身(かはんしん)を鍛えておかなきゃ。
A:ちぇっ、わかったよ。


チェックポイント

@ 下見…年下(としした)。 A 上旬…以上(いじょう)。屋上(おくじょう)。 B 下旬…下宿(げしゅく)。 上下(じょ
うげ。 C 見下ろす…預金を下(お)ろす。 D 川下…風下(かざしも)。 E 川を上る…上り坂(のぼりざか)。 F 川上…上半期(かみはんき) G 下半身…部下(ぶか)。地下室(ちかしつ)。

partB

予備校の特講で
A:生徒 B:講師、男性

A:先生、問題が難しすぎます。もうちょっとレベルを下(さ)げてください。
B:レベルを上(あ)げるんじゃなくて、下げろだって?
A:だってこれ高2の問題でしょ。ぼくたち、中2なんですよ。
B:「必勝」の合言葉の下(もと)に始めた特講なんだぞ。
A:でも…
B:嫌なら来なくていい。誰が正しいか、さ来年の春に審判が下(くだ)るさ。
A:(小声で)大げさだなあ、もう。

会食の帰り道
A:女性 B:男性、同僚

A:いけない。さっきの店に上着(うわぎ)を置き
忘れてきたわ。
B:あれ、ぼくも靴下(くつした)脱いで、忘れてきちゃった。
A:えっ、靴下を?上(うえ)には上(うえ)があるわね。
B:ビールがこぼれたから、脱いだんだけど…
A:靴を履く時、気がつかなかったの?
B:うん、何か上(うわ)の空だったんだなあ。

チェックポイント

@ レベルを下げる…温度を下(さ)げる。 A 上げる…値上げ(ねあげ)。 B 合言葉の下…与えられた運命の下(もと)に生きる。 C 審判が下る…山を下(くだ)る。 D 上着…上役(うわやく)。 E 上には上がある…父上(ちちうえ)。母上(ははうえ)。


 

STEP2 54-55

公園ベンチ物語(8)「不登校」
  
 
 

月曜日の午前10時。ランドセル姿の小学生がひとりで、公園のベンチにぼんやり座っている。見て見ぬふりをするかのように、通り過ぎて行く大人たち。そこへ母親らしい女性が走って来る。

partA

○ベンチの前で1
A:母親 B:娘、小学5年生

A:やっぱりここにいたのね。学校から「来てない」って電話が
あったから。もう、お母さんを心配させないでちょうだい。
B:お母さんたら、わたしが学校に行かずに家にいても、心配だっ
て言ってるじゃない。どこで何してても心配だ、心配だって、
そればっかり。
A:そんなこと言ったって…とにかくあなたが学校にさえ行ってく
れれば、お母さんだって安心なのよ。
B:おかしいよ。
A:なんで?
B:学校にいると、先生の話も他の子の声も、すりガラスの
向こうの世界から聞こえてくるように思えるの。
わたしの吸う空気は、あそこにはない のよ。なのに
お母さんは、わたしがそんな場所にいても、安心なの?
A:ねえ…もしかして、いじめにでもあってるの?
B:そうじゃない。
A:じゃあ、いったいなぜ?あなたのことで、どれだけ
お母さんが頭を悩ましてるか、わからないの。…
「親の心子知らず」よ、まったく。

チェックポイント

@ 「親の心子知らず」…子供を愛する親の心も知らないで、子供は勝手気ままな行動をしている、という意味。

partB

ベンチの前で 2

B:お母さん、わたしなぜ学校に行かなきゃいけないの?
A:なぜって…
B:お母さんいつも家で忙しい忙しい、って言ってるじゃない。
わたし手伝ってあげる、家事とか。助かるでしょ、そしたら。
A:とんでもないわよ。あなたに学校休ませて、そんなことさせ
ようものなら、お父さんに何て言われるかわからないわ。
B:お父さん?お父さん、家のことなんか何もしないじゃない。
いつもいばって、お母さんに命令ばかりしてて。お母さんに
もっと優しくしてあげたらいいのに。
A:えっ…
B:学校行かないことって、そんなに悪いこと?息が吸えない思
いをしても、学校の机に座ってることがいいことなの?
A:息が吸えないなんて…それは苦痛だわね。でも、いじ
められてるわけでもないのに、なぜ学校がそんなに
息苦しいのか、それがお母さんにはわからないのよ。
B:わたしもわからない。5年生になったら、何か急に学
校がわたしの学校じゃないみたいになったの。でも、
理由がわかるまで、我慢してなきゃいけないの?そんな
ことしてたら、わたし石になってしまいそうな気がする。
A:石か……。そこまで言うなら、わたしもちょっと考え
直してみるわ。とりあえずしばらく休みなさい。手伝い
たいなら、その間みっちり家事を仕込んであげるわ。
音を上げちゃだめよ。それと、まだ不登校を認めたわけ
じゃないんだからね。先生にはお母さんから話しておくわ。 


チェックポイント
 
@ 音を上げる…弱音を吐くこと。例:10キロの山道を、最後まで音を上げずにがんばった。

 

 
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