ゲームとアニメーションの絶妙なコンビネーションを見せてくれるデジモンシリーズの最新作
デジモンフロンティア
企画:春名剛生(フジテレビ)
木村京太郎(読売広告社)
関 弘美
原案:本郷あきよし
連載:「Vジャンプ」(集英社)
アニメーション制作:東映アニメーション
シリーズ構成:富田祐弘
音楽:有澤孝紀
キャラクターデザイン:中鶴勝祥
総作画監督:山室直儀
美術デザイン:渡辺佳人
シリーズディレクター:貝沢幸男
拓也はサッカーが得意な小学校五年生。たまたま手にした携帯電話から不思議なメッセージのメールを受けた。直感的な何かを感じて家 を飛び出した拓也はそのメールに誘導され、どこへ行くとも分からない地下鉄に乗り込んだ。その地下鉄には拓也と同じようにメールの指令に呼ばれて来た泉、純平、友樹という3人の子供達も乗っていて、地下鉄はいつのまにか未知の世界であるデジタルワールドに向かって走っていた。
拓也たちが乗った地下鉄は、ただの乗り物ではなく乗り物のデジモンで、拓也たちは伝説の十闘士が持っていたという「スピリット」の話を聞く。デジモンワールドに辿り着いた拓也たちは、街で悪のケルベロモンがデジモンたちを襲っているのを目撃する。ケルベロモンたちは拓也たちに気付き彼らにも襲いかかるのだが、子供たちをかばって逃げている最中、拓也の持つ携帯電話が不思議なデジヴァ*イスへと変化し、光が伸びて美しい玉(スピリット)が浮かび上がった。「デジモン・スピリット・エボリューション!」と叫びながら拓也は伝説の闘士「炎のアグニモン」へと姿を変えていた!アグニモンに進化した拓也は必殺技バーニングサラマンダーでケルベロモンを倒した。拓也たちは伝説のスピリットを受け継ぐ闘士になった。果たして伝説のスピリットとは何なのか?また拓也たちの待ち受ける使命とは何か? すべては旅の果てに秘められているのだ!!
一般的に「ポケットモンスター」のコピー作品として扱われがちの「デジモン」シリーズの最新作「デジモンフロンティア」のあらすじだ。
ポケットモンスターに対向して、バンダイがデジタル世代をターゲットとして、似たような作品を作ったと見やすいが、実際のこの「デジモン」企画の発端は、一時期日本で爆発的な人気を得て、社会的な現象まで引き起こした「たまごっち」から来たものだ。
デジモンはデジタルモンスターの略語で、PCの中のサイバー仮想世界の中のモンスターを扱ったものだ。皆さんが良く知っているたまごっちは、機会の中のペットに餌をあげて寝かせて、成長を楽しむゲームだ。
デジモンはこのようなペットたちを育てて実力をつけながら戦える、いわば「たまごっち」の進化版だ。
このような玩具を作り、バンダイは単純に玩具を作り販売しただけの「たまごっち」とは違い、伝統ある東映アニメーションと協力しTVアニメーション「デジモンアドベンチャー」を制作した。
もちろん、同時期に「ポケットモンスター」が絶大なる人気を得ていたので、徹底的な差別化を図ったが、ポケモンが同じモンスターたちが戦いや話を進行させる反面、デジモンは「進化」という要素を付け加え、モンスターがだんだん成長しながら進化するという設定でRPGゲームに慣れている子供達の心を掴んだ。
また、かわいい姿で低年齢の子供たちが主に楽しむポケモンに比べ、進化するに連れて可愛らしい姿からリアルな恐竜や怪獣へと変身する設定は、低年齢の子供達はもちろんのこと小学校高学年や中学生、そして高校生にまでその人気の幅を広げる重要な要素となった。
また、アニメに登場する主人公達にも他のアニメと差別化を図ったが、近くにいる最近の子供達を主人公として登場させた点もそうだ。
一般的なアニメに登場する明るく勇気のある典型的な幼いヒーローではなく、ゲームやコンピュータに慣れている現代の子供なら誰でも経験したことのある家庭問題やいじめ、学校問題などどこか少し影のある部分も持っている主人公が登場することにより、視聴者たちが共感を受けて彼らがデジモンを通しゲームの中のヒーローになる内容は最近の子供達と青少年を熱狂させるには充分だった。
このように一般的にマンガに登場する主人公や商品を単純に玩具化する主動的な企画ではない、玩具の開発段階で商品にストーリー性や特徴を与え、これをアニメに導入するという逆転的な発送と緻密な企画により誕生したデジモンは、1999年にシリーズが始まった後、コンスタントに人気を伸ばしながら、今はポケモンよりも多くの関連商品を発売しており、人気はまだまだ伸びている。
最近の娯楽コンテンツにはゲーム、玩具、アニメーションをどのように効果的に連動させるべきかが問題となっている。デジモンは、このような コンテンツの模範的な作品ではないかと思う。
現在、フジテレビ系にて毎週日曜日午前9:00から放映されている最新作の「デジモンフロンティア」は、デジモンシリーズの決定版とも言えるが、CGを駆使した鮮やかな映像とTVシリーズとしては質の高い映像水準、個性あるキャラクターたちが子供達との愛と友情、勇気を織り込んでいる、とても魅力的な作品だ。
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